熊野本宮大社って、訪れたことがないのですが、どんなところですか?
若い人にも人気と聞きましたが、理由は?
神社だけでなく、周辺の魅力も教えてくれますか?
こんなご質問の方にお答えします。
この記事を読めば、熊野本宮大社と周辺の魅力がわかります。
実際に熊野本宮大社へ訪れただけでなく、
ご先祖様の出身がこの周辺というご縁のHiroakiが解説していきますね。
この記事はこんな方におすすめ
- 「ジョジョの奇妙な冒険」ファンの方
- 日本サッカー代表のファンの方
- 温泉大好きな方
- トレッキング大好きな方
- 世界遺産大好きな方
熊野本宮大社について
どこにあるの
紀伊半島の中央に位置し、和歌山県、奈良県、三重県の県境近くです。
住所は和歌山県田辺市本宮町本宮です。
今は田辺市に吸収合併されましたが、昔は東牟婁郡という地名でした。
アクセスとしては関西から車や電車とバスで、東京からですと、白浜空港へJAL便で、後はバスかレンタカーで移動すると便利です。
【引用:熊野本宮観光協会】
どんな神社なの
主祭神は、家津美御子大神(スサノオノミコト)です。
熊野三山(本宮・速玉・那智各大社)の中心で、全国に4700社以上ある熊野神社の総本宮です。
熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を合わせて熊野三山といいます。
那智大社は那智の滝で有名ですね。
歴史は
古代本宮の地に神が降臨したと伝えられています。
三本の川の中州にあたる聖地、大斎原に社殿が建てられたのは、崇神天皇65年(紀元前33年)のこと。
奈良時代には仏教を取り入れ、神=仏としておまつりするようになります。
平安時代になると、皇族・貴族の間に熊野信仰が広まり、京都から熊野古道を通って上皇や女院の一行が何度も参拝に訪れたようです。
そして室町時代には、武士や庶民の間にも熊野信仰が広まっていました。
男女や身分を問わず、全ての人を受け入れる懐の深さから、大勢の人が絶え間なく参拝に訪れる様子は「蟻の熊野詣」と例えられるほどでした。
明治22年の大洪水により、大斎原は大きな被害を受けて、明治24年に上四社が現在地へ移されました。
当時は能舞台などもあり、今の8倍の規模を誇っていました。
【引用:熊野本宮HPより】
その当時の様子の絵図が下記です。
旧社地の中洲は大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、中四社、下四社と摂末社の祭神を祀る2基の石祠が建立されました。
また2000年、大斎原に鉄筋コンクリート造の日本一高い大鳥居(高さ33.9m、横42m)が建てられました。
シンボル八咫烏(やたがらす)について
熊野本宮大社のいたるところに見られる3本足のカラス。
日本サッカー協会のシンボルとしても有名な、八咫烏です。
歴史は
八咫烏は、日本書紀・古事記の「神武東征」という物語に登場します。
これは神武天皇が、宮崎県(日向)から奈良県(橿原)に都を移し、大和朝廷を開いて初代天皇に即位するまでを描いた物語です。
神武天皇が熊野に到着された時、神の使者である八咫烏が奈良まで道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになりました。
八咫烏の「八咫」とは大きく広いという意味です。八咫烏は太陽の化身で三本の足があります。
この三本の足はそれぞれ天・地・人をあらわす、といわれています。
日本サッカー協会のマーク
みなさんもご承知のとおり、JFA財団法人日本サッカー協会のマークは八咫烏です。
神武天皇の故事に習い、 よくボールをゴールに導くようにとの願いが込められているのと、サッカーを初めて日本に紹介した中村覚之助氏が那智勝浦町の出身ということもご縁があるようです。
今も、JFAの方や、日本代表サッカー選手たちが必勝祈願でご参拝されているようです。
また、2006年ワールドカップの日本代表選手のサイン入りボールが近くの記念館に飾られています。
八咫烏ポスト
熊野本宮大社の社務所前に八咫烏ポストが設置されています。
社務所では、葉書として投函できる八咫烏ポスト絵馬を販売していますよ。旅先から手書きの葉書もオシャレですよ。
熊野古道は海外の方にも人気
最寄駅のひとつ、紀伊田辺駅に降り立った時も外国の方を見かけました。
また本宮近くの湯の峰温泉エリアの簡易宿泊所に泊まったのですが、宿泊客は海外の方がほとんどでした。
熊野古道とサンティアゴ巡礼路「二つの道の巡礼者」
熊野三山へお参りするための道を熊野古道といいます。
そして熊野古道はユネスコの世界遺産に登録されています。
道自体が世界遺産になっているのは世界的にも非常に珍しいことだそうです。
ユネスコ世界遺産に共に登録されている世界でも稀な「道の世界遺産」、スペイン・ガリシア州のサンティアゴ巡礼路と日本の熊野古道。
このふたつの世界最古の巡礼ルートは1998年に姉妹道協定を結んでおり、「二つの道の巡礼者」とは、熊野古道とサンティアゴ・デ・コンポステーラの道の二つ道の巡礼を達成した人のことを指します。
この「二つの道の巡礼者」の認定を目指して熊野古道にこられている海外の方が結構多いようです。
ちなみにそれぞれで達成の条件があります。
【引用:田辺市熊野ツーリズムビューローより】
トレッキングが好きな方は一度熊野古道を歩かれてはいかがでしょうか。いくつかのルートがあり、初心者向けの短いコースもありますよ。
また共通巡礼手帳があり、日本では田辺市内の観光センターや本宮近くの世界遺産会館など主要なところに、あと東京有楽町のわかやま紀州館で入手できます。
「ジョジョの奇妙な冒険」ファンならたまらない御守り
『ジョジョの奇妙な冒険』の漫画家、荒木飛呂彦氏によるデザインの御守りが熊野本宮大社にあります。
片面が熊野古道をイメージ、もう片面がスペイン、サンティアゴの巡礼の道をイメージしたデザインです。
【引用:熊野本宮大社公式サイトより】
郵送も対応できるそうです。神社へ問い合わせされてはいかがでしょうか。
周辺は温泉だらけ
熊野古道周辺には、入浴できる温泉として唯一世界遺産に登録された「つぼ湯」がある「湯の峰温泉」、川底から湯が湧き出す「川湯温泉」などがあり、趣の異なった温泉が楽しめます。
温泉好きには、たまらないエリアです。
湯の峰温泉
約1800年前に発見されたという日本最古の温泉です。
素朴な宿が並ぶ川の流れから湯気が立ちのぼり、歴史を感じさせます。
谷合いに湧き出る天然の岩風呂「つぼ湯」が、世界遺産としては唯一の入浴できる温泉として登録されました。
熊野へ詣でる前に、人々はここを湯垢離場(ゆごりば)として身を清め、長旅の疲れを癒したとされる由緒ある温泉です。
川湯温泉
川原を掘ればたちどころに露天風呂ができることで、全国でも有名な珍しい温泉です。
夏は清流で川遊びを楽しみ、例年冬(11月~2月)には川を一部せきとめた日本一大きな露天風呂「仙人風呂」がオープンします。
大きさは幅40m、奥行き15m、深さ60cmで「仙人」の名前の通り、「1,000人」は十分入れる巨大な温泉です。
【引用:熊野本宮観光協会サイトより】
わたらせ温泉
昭和40年代に開発された比較的新しい温泉で、西日本最大の露天風呂や家族専用貸し切り露天風呂があります。
また豊富な湧出量を利用し、8種類もの違ったタイプの温泉をそろえた「クアハウス本宮」やバンガロー、キャンプ場などアウトドアの拠点としても人気があります。
【引用:わたらせ温泉公式サイトより】
龍神温泉
1300年の歴史を誇る龍神温泉は、美肌効果の高い泉質から、島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉と並び「日本三美人の湯」のひとつとして知られています。
龍神温泉元湯は、源泉掛け流しの共同浴場なので気軽に利用できますよ。
【引用:龍神温泉元湯サイトより】
白浜温泉
熊野古道の近くではありませんが、少し足をのばせば日本3古泉のひとつ、白浜温泉があります。
こちらにはJAL温泉マイルの加盟店も数施設あります。
JAL温泉マイルについてはこちらの記事を参考にしてください。
【引用:JAL温泉マイルサイトより】
まとめ
熊野本宮大社は、歴史的な魅力があり、歴史や神社に関心がある方だけでなく、サッカーファンや「ジョジョの奇妙な冒険」ファンのみなさんにも一度訪れてほしい神社です。
ポイント
■熊野本宮大社
・「ジョジョの奇妙な冒険」の漫画家、荒木飛呂彦氏によるデザインの御守りがあります。
・日本サッカー協会のシンボル、八咫烏がこの神社も同じで、近くの記念館に日本代表選手のサイン入りボールなどが展示されている。
■周辺
・あたりいったいが世界遺産エリア
・周辺の熊野古道はトレッキングコースがいくつもある
・日本最古の温泉から日本3大温泉まで、温泉郷がいくつもある。
山の中にある神社ですが、周辺は道路整備されており、大きな駐車場も完備しています。
また、周辺はトレッキング好きな方や温泉好きな方にももってこいのコースやスポットがたくさんあります。
熊野古道と熊野本宮大社を訪れたときは、周辺の温泉も是非利用してくださいね。
あと、旅に郷土料理は付きもの。
この周辺の郷土料理といえば「めはり寿司」です。
高菜漬けの葉で包んだおにぎりで、山仕事や農作業のお弁当に、昔から食されてきた郷土料理です。
おいしいですよ。子供の時に親がよく作ってくれました。是非食べてくださいね。
【引用:十津川村観光協会サイトより】